ぽんとおきん

ぽんとおきんがお出かけをする話です

ぽんとおきんの山歩き 高尾山 その4(奥高尾縦走)

ぽんは無事に小仏城山につきました。
でも、マッチ棒のような足はもうプルプル。
今にも折れてしまいそうです。
 
「今日はもう帰ろうね」
おきんに言われ、山を下りることにしました。
 
東海道自然歩道を使えば、弁天橋を通って相模湖に下りられます。
そこから少し歩けば相模湖駅です。
 
「あと一息」
まるいお腹をさすりながら、ぽんは立ち上がりました。
 
 
 

 

ちゃんと道標があります。
ここからはずっと下りです。
 
 
 
林の中を歩きます。
 
 
 
休み休み歩きます。
どんどん下ります。
 
 
 
町が見えました。
なんだか懐かしい気がします。
 
 
「富士見茶屋」
 
茶屋につきました。
久しぶりのアスファルトです。
 
 
 
道標にしたがって弁天橋に向かいます。
 
 
 
下に橋が見えました。
 
『…へんだなぁ…へんだなぁ』
ぽんは心の中でつぶやきました。
 
思っていたよりも、なんだかずいぶんと遠いのです。
ぽんは少し不安になりました。
 
でも歩くしかありません。
てくてくぽこぽこ...
 
 
 
また山道になりました。
それも、今までで一番歩きづらい道です。
 
『…おかしいなぁ…道をまちがえたかしら』
ぽんの不安はだんだん大きくなってきます。
 
でも、やっぱり歩くしかありません。
てくてくぽこぽこ...
 
 
「弁天橋」
 
弁天橋につきました。
さっき上から見た橋は、やっぱり弁天橋でした。
 
無事について、ぽんはホッとしました。
『良かった…間違えてなかったんだ』
 
その時、ぽんの頭にフッといやーな考えが浮かびました。
『弁天橋までずいぶん下りたよねぇ...ということはこの先は...』
 
それはとてもいやな考えでした。
ぽんは考えるのを止めました。